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ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第10巻より

2017年(平成29年)10月28日 ベストグループ中国四国地区見聞会 ①

皆様、おはようございます。人間の世界には法律があります。法律によって、しても良いこと、してはいけないことが決まっているのです。私たちの少年、少女時代は、素晴らしい人間になるための道が道徳だと学びました。

これは学校で教えられる内容ではありませんでした。私たちは学校の先生からではなく、親から道徳を教えてもらいました。人との関わり方、社会との関わり方を教えるのが人の道だと学びました。

本来、道徳とは学校で教えるものではなく、家庭の中で親が子に教えるものだと思っています。文部科学省から道徳の授業が採用され、来年から小学校、再来年から中学校で、道徳の教科が設けられるようになります。

最近は、あまりにも人間性が欠如している子供たちが増えてきたように思います。人の道、社会でのあり方、人との関わり方について今の親があまり知らないから、多くの子供たちが苦しんでいるのではないのでしょうか。

私は親から道徳を学びました。間違ったことをした時に学校の先生に叱られて、「パーン」と叩かれることもありました。そのことを親に言いつけても、当時の親は「先生が悪い」と言いませんでした。「お前が悪い。お前が人の道に反することをしたからだ」と言われました。

今の親とは考え方が違うと思います。今、親だけではなく、学校の先生も道徳をあまり知らない方が多いと思います。私たちの少年、少女時代は、学校の先生も道徳を知っていました。私たちも、当時の学校の先生もまた、親から道徳を教えられたのです。

「人の道に反することをしてはいけない」と教えられたのも、親からだったのです。しかし今、親が子供に教育をしないものだから、今の学校の先生も親から道徳を教えられていないものだから、人との関わり方、社会との関わり方が下手な方が多いと思います。

子供の育て方をあまりにも知らない親が多いと思います。私は育ての母から人の道を教えてもらいました。「三つ子の魂百まで」、「雀百まで踊り忘れず」と言われるように、本来は親が子供に道徳を教えるものだと思います。

子供が三歳になるまでに親が何を教えたかによって、子供の人生が決まるということです。親が教えたことは死ぬまで忘れないというのが、子供の人生だと学びました。

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